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【カナダ在住女性必見】カナダで初めてのPAP(子宮頸がん)テスト!徹底解説

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こんにちは、カナダの高齢者ケアホームで介護士(Resident Assistant)として働いているTofu【@eigodekaigo】です。

 カナダで生活する中で、「PAPテストを受けるべき」と聞いたことはありませんか?子宮頸がん予防のために推奨されるこの検査ですが、日本と医療制度が異なる中で、どう予約するのか、どんな検査なのか、不安に思う方も多いでしょう。特に移住して間もない日本人や留学生には、最初の一歩が大きなハードルに感じるかもしれません。

 この記事では、カナダ在住の女性介護士である筆者が、BC州を例に、PAPテストの手順や注意点をわかりやすく解説します。あなたの健康を守るための第一歩を、一緒に踏み出しましょう!

Tofu

記事の最後に、カナダでPAPテストに関する役立つ公式サイトのURLを掲載しています。検診を受ける前に、必ず最新の情報をご確認くださいね!【2025.01】

PAPテストの基本情報と重要性

PAP(子宮頸がん)テストとは?その目的と役割

 PAPテストは、子宮頸がんを早期に発見し予防するための重要な検査です。この検査では、子宮頸部から細胞を採取し、がんや前がん状態を検出します。特にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染による細胞異常を発見することが主な目的です。カナダでは、25歳から69歳の女性に対し、3年ごとの定期検査が推奨されています。

 検査は10分ほどで終了し、痛みはほとんど感じません。結果は通常2~3週間で通知され、異常が見つかった場合は、さらに詳しい検査(コルポスコピーなど)が提案されることがあります。こうした流れにより、早期発見が可能になり、適切な治療につなげられます。

 女性にとってPAPテストは、自分自身の健康を守るための大切なステップです。特に子宮頸がんは予防可能な病気ですので、定期的な検査を習慣にすることで、安心した日常を過ごすことができます。

カナダでのPAPテスト推奨頻度と検査のタイミング

 カナダでは、PAPテストは25歳から69歳の女性に3年ごとの受診が推奨されています。これには、子宮頸がんの発症リスクを低減し、早期発見を目指す目的があります。ただし、過去に異常な結果があった場合や、医師が追加検査を必要と判断した場合は、検査間隔が短くなることもあります。カナダの多くの州では、家庭医やウォークインクリニックを通じて簡単に予約が可能です。

PAPテストとHPVスクリーニングの違いと併用の重要性

 PAPテストは細胞の異常を検出するのが目的であるのに対し、HPVスクリーニングはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染そのものを検出します。HPVは子宮頸がんの主な原因とされており、高リスク型のHPVに感染すると、細胞が異常を起こしやすくなることがわかっています。

 カナダでは、35歳以上の女性や異常なPAPテスト結果があった場合に、HPV検査が推奨されることが多いです。この二つを併用することで、子宮頸がんの早期発見と予防の精度が大幅に向上します。特にHPV検査は、感染の有無を特定することで、次のステップ(追加検査や治療)の決定をサポートします。

PAPテストが行われる理由

子宮頸部の前がん状態や子宮頸がんのスクリーニングおよび診断

膣の前がん状態や膣がんの診断

女性の下部生殖器系の感染や炎症の診断

異常なPAPテストのフォローアップや前がん状態のモニタリング

治療後の再発(再発がんや異常細胞変化)の確認

引用元 : Canadian Cancer Society Pap Test

カナダでのPAPテスト受診方法

検査の予約方法

 カナダでPAPテストを予約する方法はとてもシンプルです。まず、家庭医(ファミリードクター)を持っている場合は、直接クリニックに連絡して予約を取るのが一般的です。家庭医がいない場合は、近くのウォークインクリニックを利用することができます。ウォークインクリニックは予約なしで利用できることが多いですが、検査を受けられるか事前に確認することをおすすめします。

Tofu

BC Cancer Screening Pap Test Locator を参考にしてくださいね!

 予約時には、「女性医師を希望する」と伝えることも可能です。特に初めてPAPテストを受ける場合は、女性医師による検査が安心感につながるでしょう。検査の日程を決める際には、検査前48時間以内に性行為を控えることや、生理中を避けるなどのポイントも頭に入れておくとスムーズです。

検査費用と保険適用

 カナダでは、PAPテストの費用は多くの場合、州の医療保険でカバーされており、BC州ではMSP(Medical Services Plan)に加入していれば無料で受けることができます。ただし、特定の状況や検査結果の処理方法によっては、追加の費用がかかる場合もありますので、受診前にクリニックで確認すると安心です。

 留学生や新移民の方で、州の保険に加入していない場合は、検査費用が自己負担になることがあります。その場合でも、比較的低コストで受けられるクリニックが多いので、まずは近くの医療機関に相談してみましょう。PAPテストは健康を守るための大切な検査なので、費用が心配な場合でも、医療機関や保険の窓口に問い合わせることをおすすめします。

PAPテストの前後に知っておくべきこと

検査前の準備と注意点

 PAPテストを受ける際には、いくつかの準備と注意点を守ることで、正確な結果を得ることができます。まず、検査前48時間以内には性行為を控えることが推奨されます。また、膣内洗浄剤やタンポンの使用も避けるようにしてください。これらは細胞の状態に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

 検査日を選ぶ際には、生理期間中は避けるのがベストです。生理中は細胞の採取が難しくなり、正確な結果が得られない場合があります。持参するものとしては、保険カードやIDが必要です。また、不安な場合は質問事項をメモしておくと良いでしょう。これらの準備を整えることで、リラックスした状態で検査を受けることができます。

検査前準備

  • 生理中ではない日に検査予約を行います
  • 検査の24時間前から性交渉を控えます
  • 検査の24時間前から膣内洗浄剤、膣薬、膣スプレーやパウダー、避妊用クリームを使用しない
  • 子宮頸部や膣の感染症治療中の場合は、治療終了後少なくとも2週間待ってから検査を受けます
  • 検査前に膀胱を空にしておきます

検査当日の流れと所要時間

主な問診事項

 最終月経の日(Last Menstrual Period: LMP)はいつだったか、生理の周期が規則的か不規則か、また生理痛の有無やその程度、異常な出血があるかどうかといった点について、医師から確認されることがあります。

 性交渉の有無や開始時期、さらには複数のパートナーがいる場合の最近の性交渉歴について、医師から尋ねられることがあります。これらの質問は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染リスクを評価するために重要な情報です。医師は患者のプライバシーを厳守し、慎重かつ丁寧に進めてくれるので、不安を感じる必要はありません。こうした情報提供は、より正確で適切な診断とケアにつながりますので、安心して正直に答えましょう。

 過去にPAPテストを受けた経験があるかどうか、その結果がどうだったのか、さらに子宮や卵巣に関する手術や治療を受けたことがあるかなど、医師は確認することがあります。また、妊娠や出産の経験について尋ねられることもあるでしょう。特に過去の検査結果や治療歴は、現在の健康状態を把握し、今後のケア方針を決める上で重要な指標となるため、できるだけ詳しく伝えることが大切です。

 全体的な健康状態と家族の病歴について確認することがあります。例えば、現在服用している薬や避妊方法、過去にHPVワクチンを接種したかどうかなどの情報は、検査の正確性や結果の解釈に影響を与える場合があります。また、痛みや不正出血、異常なおりものといった症状がないかも尋ねられるでしょう。

 家族に子宮頸がんやその他のがんの診断歴がある場合、その情報も共有する必要があります。家族歴がある場合、リスクが高くなることがあるため、検査の頻度やフォローアップの計画がより重要になることがあります。

PAPテストの流れ

 診察室に案内されたら、最初に医師と上記のような簡単な問診を行います。

 その後、ボトムと下着を脱いで、専用の診察台に仰向けに寝て足をステラップ(足置き)に乗せます。医師が膣内の子宮頸部から細胞を採取します。細胞採取には専用の器具が使われますが、このプロセスは約10分ほどで完了します。痛みを感じることはほとんどなく、少し違和感がある程度です。リラックスするためには、深呼吸を心がけ、身体の力を抜いてみてください。初めての場合も、医師は配慮しながら進めてくれるので、緊張せず安心してください。慣れている医師だと、いろいろ雑談して緊張をほぐしてくれますよ!

 また、検査はプライバシーがしっかり守られた環境で行われます。誰にも聞かれたり見られたりすることなく進むので、リラックスして受けることができます。短時間で終わる検査なので、忙しいスケジュールの中でも時間を見つけて受けやすい検査です。婦人科系の検査は特に「緊張するのは当たり前」と思って深呼吸しながら臨めば、きっとあっという間に終わるでしょう。

Tofu

 診察室に案内してくれるスタッフに診察で不安なことは聞いてみるといいですよ!

 ペーパーで下半身を覆えるようにしてくれますが、筆者は当日はフレアスカートで行くようにしています。下着を脱ぐだけだと、さらに安心感があります。検査後、軽い膣出血があることもありますので、生理用のパットをつけていくといいでしょう!

検査後の結果通知と対応方法

 PAPテストを受けた後、結果は通常2~3週間以内に通知されます。結果は「正常」または「異常」として記載されます。基本的には、異常が見つかった場合、医師から連絡が来るスタイルが一般的です。ただし、しっかり結果を知りたい場合や詳細を確認したい場合は、フォローアップの予約方法や連絡手段を検査時に確認しておくと安心です。

 検査結果が「正常」であれば、次回の検査は通常3年後が推奨されます。一方で、結果に「異常」が見つかったとしても、必ずしもがんが発見されたわけではありません。異常の多くは、HPV感染や軽度の細胞変化によるものであり、追加の検査(コルポスコピーなど)を通じて詳しい確認が行われます。

 異常が見つかった場合には、医師から次のステップについて丁寧な説明があります。疑問や不安があれば、遠慮せずに質問し、納得のいく形で進めることが大切です。早期発見は治療の選択肢を広げるための重要な機会ですので、焦らずに医師と一緒に対応策を考えていきましょう。

自宅で可能な子宮頸がん検査 "Cervix Screening"

Cervix Screeningについて

 ブリティッシュコロンビア(BC)州では、2024年1月29日から、ヒトパピローマウイルス(HPV)検査を中心とした新しい子宮頸がん検診プログラムが開始されました。これはカナダで初めて、自宅での子宮頸がん検査が可能となる画期的な取り組みです。

 従来のPAPテスト(子宮頸部細胞診)は、医療機関での受診が必要でしたが、新しいHPVスクリーニングでは自宅で簡単にサンプルを採取できます。この方法は、検査間隔もこれまでの3年から5年に延長されます。

対象者と検査キットの取り寄せ方法

 この新しい検査は、25歳から69歳の女性が対象です。2024年1月29日以降、以下の方法でセルフスクリーニングキットをリクエストできます:

リクエストオンライン

 または、電話 1-877-702-6566

 検査キットは、無地のパッケージで自宅に郵送され、プライバシーに配慮されています。通常、リクエスト後約2週間で届きます。

検査手順と結果通知

 キットには詳細な説明書が同封されています。以下の手順で検査を行います:

  1. 同封されている綿棒を使い、膣内で約20秒間回転させて細胞サンプルを採取します。
  2. サンプルを同封の容器に入れ、返送用パッケージを使って郵送します。
  3. 採取したその日に郵便局や郵便ポストから発送してください。

 検査結果は、4〜6週間以内にBC Cancerから郵送で通知されます。また、オンラインでの結果確認も可能で、Health Gatewayを利用すれば、迅速に確認できます。 

Tofu

 この新しい検査方法は、医療機関に行く必要がなく、自宅で簡単に行えるため、特に忙しい方や医療施設へのアクセスが難しい方にとって大変便利ですね!

 筆者のドクターに、PAPテストとどちらが良いか尋ねたところ、「It's up to you (あなた次第よ)」と言われました。

PAPテストまとめ

 カナダ在住の日本人移民や留学生にとって、日本との医療制度の違いは大きな不安のひとつかもしれません。特に、自分の体や健康に関することでは、その不安がより大きく感じられることでしょう。カナダでも、PAPテストやHPV検査を通じて、女性の健康を守るためのサポートがしっかりと整っているので安心してください!

 今回の記事では、私が介護士として感じていることや、女性目線での経験を踏まえ、BC州を例にPAPテストについて詳しくご説明しました。これらの検査は、子宮頸がんを早期発見・予防するための重要な手段です。

役立つ公式サイト

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 健康管理は、自分を大切にする第一歩です。この記事が、あなたが検査に前向きな気持ちで臨むためのサポートになれば嬉しいです。そして何より、あなたが安心してカナダでの生活を元気に楽しめるよう願っています。

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