広告 カナダで介護学生

【不安解消】カナダで介護士、"英語"のレベルは?

2023-04-02

当ページのリンクには広告が含まれています

こんにちは、カナダの高齢者ケアホームで介護士(Resident Assistant)として働いているTofu【@eigodekaigo】です。

これから海外で介護士として働きたいと思っている人は、職場で実際に必要とされる「英語のレベル」が気になりますよね。私も介護士になりたいと思った時は、今以上に英語力がなかったので、かなり気になり不安でした。

これから海外で介護士を目指す人のために、またカナダで介護士として転職を考えている人のために、私の経験が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

介護のコースを受講した時の英語のレベルは?

今から10年以上前になりますが、介護のコースを取得するためにカナダBC州公立のVancouver Community College(VCC)に通いました。また別の記事でコースの内容や感想は書きたいと思いますが、ここは職業訓練校と呼ばれていて歴史があり、他のカレッジに比べると多くのプログラムが開講され、卒業後も就職率が高いカレッジと評判が良かったので選びました。

私が取ったコースはHealth Care Assistant Program(HCA)、当時は7カ月間のフルタイムのコースでした。(現在は、8カ月に期間が延びているようです。)Admission Requirements(入学要件)の英語のレベルが、セカンダリー(高校)English10かそれに相当するレベルとなっています。私自身はカナダのセカンダリーを卒業していなかったので、Language Placement Testとなる、The Canadian Language Benchmark Placement Test (CLBPT) をカレッジに受けに行きました。所要90分くらいのテストだったでしょうか、無事HCAコースを取れる英語基準はパスして、とても安堵したのを覚えています。試験内容は、しっかり日本で大学受験を目指し勉強した人、英検やTOEIC受験に慣れている人だったら、基礎英語力を試されるものだったので、そこまで難易度が高いものではないと思います。

Health Care AssistantEAL コースのような英語を母国語としない人に配慮されたコースもあるので、時間と予算があれば、ゆっくりコースを取得するのも一つの手だと思います。

実際のクラスでは、英語能力が高いに越したことはありませんが、私は毎日予習と復習を欠かさずして授業にのぞみ、分からなかったことは、放課後クラスメイトや先生に聞いて補っていました。多様な人種と文化が共存するカナダの国柄、私のような移民も多かったので、クラスメイトの英語のレベルも実に様々でした。グループワークやプレゼンテーションに慣れていない私は、毎回憂鬱で苦痛で仕方ありませんでしたが、たった7カ月(当時)でコースが取得出来るんだ!と言い聞かせ頑張り通せました。

当時のCLBPTの自分のスコアは、Listening 7, Speaking 6 , Reading 7, Writing 6 でした。 ナースのコースだったらパスしていなかったと思います。分かりやすいとこで、TOEICなら500点代くらいの実力だったはずです。今思えば、話す度胸だけはありました。

実際の介護職場での英語のレベルは?

この10年、少なからずとも大きな失敗や事故もなく、母国語じゃない英語でも、なんとか介護士としてやっていけています。もちろん、周りの同僚やナースの温かいサポートのお陰ですし、忍耐強く私のつたない英語に付き合ってくれるレジデント(入居者)のお陰でもあります。

入社1年目は、特に見るもの、聞くもの全てに全神経集中して、必死に英語に触れていた気がします。カナダは多民族国家なので、英語を母国語としない私のような人の英語を理解するには、発音の特徴をつかんだり、聞き慣れなれるまでは難しいかと思います。今現在でも自分の英語力をセルフアセスメントしろと言われたら、100点満点で60点を取れるくらいでしょうか・・・・。

ただ、どの業界どの業種でもあるように、専門用語(私の場合は医療用語)は毎日頻繁に出てくるし、会話のフレーズはパターン化されているので、徐々に慣れていきます。だから、最初は慣れない介護業務と英語でいっぱいいっぱいになると思いますが、落胆し過ぎないで下さいね。聞き取れなかったり、理解出来なかったら、恥ずかしがらずに、聞き直すのが1番だと思います。今でも私は、携帯に分からなかった単語はストックしたり、すぐ翻訳機能を使って調べるようにしています。

  • 話す聴くレベル(基本的なコミュニケーションレベル)

日常の介護においては、基本的な会話、質問、要望の受け答えができ、レジデント(入居者)とその家族、同僚とのコミュニケーション能力が備われば問題ないと思います。シフト交代のレポート時も、きちんとレポート内容をヒアリングし、理解出来る能力は求められます。念を押しますが、理解出来なかったら、躊躇せずきちんと聞き返し、内容を理解することに尽きます。

  • 読む書くレベル

ほとんどの施設が、今は日報はコンピュータ(タブレット含む)で入力が増えていると思います。入力事項のフォーマットさえ覚えてしまえば簡単です。各レジデント(入居者)のログも、シンプルに分かりやすくインプットされています。時々分からない語彙が出てくると、その文章全体の理解が難しいくらいでしょうか。インシデント(転倒やケガなどのアクシデント)やメッズエラー(投薬ミス)のレポートなどは、手書きのフォームもありますが、これも長くダラダラ書く必要がないので、過去のレポート内容を参考にしながら、シンプルに誰もが理解しやすいように記入しています。

  • その他

医療現場では、やはり専門用語や略語は多いです。ただ介護のコースを取得する時に、たくさん学校の授業でも補ってくれますので、そこまで気負わなくても大丈夫です。”習うより慣れろ”、頻繁に会話で出てくる用語は、自然と頭にインプットされていきます。

まとめ

介護の現場でも役割や責任に応じて、必要な英語力のレベルは異なりますが、基本的な英語力はあることが望ましいです。日本人は英語をきちんと間違いなく話そうとするがゆえに、コミュニケーションに消極的という印象を他者から受けやすいですが(周りの他国の人は非常に積極的)、積極的にコミュニケーションを取ろうと言う姿勢を見せていくのが鍵だと思います。英語に自信のない人は、なるべく早くから英語学習を開始することをお勧めします!時間に余裕のある方は、医療現場で必要になる医療英語の学習も併せて取り組んでいけると良いでしょう。

英語力を上達させることは、レジデント(入居者)のニーズを把握し、より良いケアの提供へとつながっていくことは間違いないと思います。

PVアクセスランキング にほんブログ村

-カナダで介護学生