
こんにちは、カナダの高齢者ケアホームで介護士(Resident Assistant)として働いているTofu【@eigodekaigo】です。
「カナダで血液検査を受けるとき、どうすればいいの?」
「英語での予約や受付、検査の流れがわからなくて不安…」
そんな悩みを抱えていませんか?日本と違い、カナダでは病院ではなく、Life Labs のような専門の検査機関で採血を行います。しかし、予約の仕方や当日の流れ、結果の確認方法がわからず、戸惑う人も多いでしょう。
特に、家族介護者として付き添う場合は、待ち時間の長さや手続きの複雑さにストレスを感じることも。検査を受ける被介護者の体調を気遣いながら、言葉の壁や慣れない手続きに対応するのは、決して簡単なことではありません。「自分がしっかりしなきゃ」と思うほど、プレッシャーも大きくなりますよね。
この記事では、LifeLabsの予約方法、当日の流れ、検査結果の確認方法を、カナダ在住の日本人向けに分かりやすく解説 します。事前に知っておくだけで、「意外と簡単だった!」と安心できるはずです。


不安なくスムーズに血液検査を受けられるように、ぜひ最後まで読んでみてください!
LifeLabs とは?カナダ 血液検査の基本情報
カナダでは病院で直接血液検査を受けるのではなく、LifeLabs のような専門の検査機関で採血を行うのが一般的 です。これは、日本と大きく異なる点であり、カナダの医療システムに不慣れな人にとっては戸惑うこともあるでしょう。ここでは、LifeLabsの基本情報や、検査の仕組み、受けられる検査内容について詳しく解説します。
LifeLabs はどんな検査機関?
LifeLabsは、カナダ全土で展開している最大手の民間検査機関 で、病院や診療所と連携しながら、血液検査や尿検査などを提供しています。医師の指示に基づき検査を行い、その結果を医療機関へ報告する役割を担っています。
全国に多数の拠点があり、オンライン予約や検査結果の確認も可能です。公的医療保険(MSP)が適用される検査も多く、BC州では主要な検査機関のひとつ になっています。
カナダの医療システムは、検査と診察が分業化されているため、血液検査を受ける際は医師から指示書(Requisition)をもらい、LifeLabs などの検査機関を訪れる必要があります。
カナダ 血液検査の仕組みと日本との違い
カナダでは、診察と検査が別の機関で行われる という大きな違いがあります。医師が必要な検査を指示すると、患者はLifeLabsなどの検査機関で採血を受け、その結果をオンラインで確認することができます。
LifeLabs で受けられる主な検査
LifeLabsでは、一般的な血液検査をはじめ、ホルモン検査、感染症検査、遺伝子検査など、さまざまな検査を受けることができます。
一般的な血液検査 では、貧血や炎症の有無を調べるCBC(完全血球計算)、血糖値を測定するFBS(空腹時血糖検査)、コレステロール値をチェックするLipid Panelなどが含まれます。
また、甲状腺機能を調べるホルモン検査、B型・C型肝炎やHIVの感染症検査、腎機能を調べる尿検査も実施されています。これらの検査は、医師の指示があればMSPでカバーされることもあるため、事前に確認するとよいでしょう。
BC州の検査機関としての役割
ブリティッシュコロンビア州(BC州)では、LifeLabsは主要な検査機関のひとつとして、地域の医療機関と連携しながら重要な役割を果たしています。都市部から郊外まで幅広く展開しており、多くの人が利用しやすい環境が整っています。
BC州の公的医療保険(MSP)が適用される検査も多く、住民が必要な検査を受けやすくなっています。ただし、すべての検査が無料というわけではないため、検査ごとの費用について事前に確認することが大切 です。
LifeLabs の予約方法と手順
カナダで血液検査を受けるには、事前に予約をするのが一般的 です。ただし、ウォークイン(予約なし)での受診も可能な場合があります。スムーズに検査を受けるためには、予約の方法を知っておくことが大切 です。ここでは、オンライン予約の方法、ウォークインの注意点、予約変更・キャンセルの方法まで詳しく解説します。
LifeLabs の予約は必要?ウォークインとの違い
LifeLabsでは、基本的に予約を推奨 しています。特に、混雑しやすい時間帯(午前中や平日の昼間)を避けたい場合、予約を取っておくと待ち時間を短縮できる ので安心です。
一方で、ウォークイン(予約なし)でも検査を受けることは可能 です。ただし、予約が入っている人が優先されるため、長時間待つことになる可能性が高いです。特に、人気の検査センターでは数時間待つこともあります。
予約が必要な理由は、カナダの医療機関は効率的に運営するために、できるだけ事前予約を求める傾向がある からです。急ぎで検査を受ける必要がある場合を除き、事前に予約を取っておくとスムーズに受診できます。
LifeLabs のオンライン予約手順
LifeLabsの予約は、公式サイトから簡単に行うことができます。以下の手順で予約を進めましょう。
オンライン予約手順
LifeLabsの公式サイトにアクセス します
Book an Appointment(予約)をクリック します
郵便番号や住所を入力し、最寄りのLifeLabsの施設を検索 します
希望の日付と時間を選択し、予約を確定します
予約確認のメールが届くので、当日提示できるようにしておきます
オンライン予約のメリットは、待ち時間を短縮できることと、自分の都合に合わせてスケジュールを調整できること です。また、My Care Compass に登録しておけば、検査結果もオンラインで確認できるので便利です。
予約なしで受診する際の注意点
LifeLabsでは、予約なしでも受診できますが、いくつかの注意点 があります。
まず、ウォークインの場合は待ち時間が長くなる可能性が高い です。特に午前中や平日昼間は混雑しやすく、数時間待つこともあります。時間に余裕をもって訪れるようにしましょう。
また、施設によっては予約優先のため、ウォークインを受け付けていない場合もあります。事前にLifeLabsの公式サイトで、近くの検査センターがウォークイン対応かどうか確認することをおすすめします。

急ぎで検査が必要な場合は、ウォークインを試す価値はありますが、基本的には事前予約をしておいたほうがスムーズ ですよ!
予約変更やキャンセル方法
予約した時間に行けなくなった場合は、オンラインで変更・キャンセルが可能 です。LifeLabsの公式サイトにアクセスし、「Manage My Appointment(予約の管理)」を選択します。予約情報を入力すると、変更やキャンセルのオプションが表示されるので、新しい日時を選んで再予約を確定しましょう。
LifeLabs の検査当日の流れ
血液検査当日は、持ち物の準備や受付の流れを知っておくことで、スムーズに進めることができます。特に、絶食(Fasting)が必要な検査の場合は事前の準備が重要です。ここでは、検査当日の流れを詳しく解説します。
検査当日の持ち物リスト
当日忘れ物をすると、検査が受けられなかったり、余計な手間がかかったりすることがあります。必要な持ち物を事前に確認しておきましょう。
最も重要なのは、医師からの Requisition(検査指示書) です。これがないと検査が受けられないため、必ず持参してください。次に、MSPカード(医療保険カード) も必要です。MSPが適用される検査の場合、提示が求められます。
また、身分証明書(パスポートや運転免許証)を持っていくと、本人確認がスムーズです。オンライン予約をした場合は、予約確認のメールも準備 しておきましょう。念のためスマホで画面を表示できるようにしておくと安心です。
絶食が必要な検査の場合は、水を持っていくと良い でしょう。脱水を防ぐため、検査後にすぐ水分補給できるように準備しておくと安心ですね!
受付から検査までの流れ
LifeLabsに到着したら、まず受付を済ませます。予約がある場合は、受付で名前と予約時間を伝え、Requisition(検査指示書)とMSPカードを提示します。予約なしのウォークインの場合は、受付で「Walk-in appointment, please.(ウォークインでの受診をお願いします)」と伝えましょう。場所によって、既に予約ありとなしでレーンが分かれています。
受付が終わると、待合室で順番を待ちます。混雑状況によっては、しばらく待つことになるため、予約をしておくと待ち時間を短縮できる のでおすすめです。
名前が呼ばれたら採血室に入り、スタッフの指示に従って検査を受けます。通常の血液検査なら、採血自体は5~10分ほどで終わります。 終了後、特に異常がなければそのまま帰宅できます。採血後にめまいや気分が悪くなることがあるため、しばらく休憩することも可能 です。

通常のLabでは、待ち時間がモニターで見れますので、名前を呼ばれる目安が分かります。
受付時に使える英会話フレーズ
簡単なフレーズを準備しておくことで、受付がスムーズになりますよ!
便利な英会話フレーズ
予約がある場合
「I have an appointment at 10:30. My name is (名前).」
(10時30分に予約しています。私の名前は〇〇です。)
予約なし(ウォークイン)の場合
「Can I do a walk-in for a blood test?」
(血液検査をウォークインで受けられますか?)
リクイジションフォームの提示
「Here is my requisition form.」
(こちらが検査指示書です。)
MSPカードの提示
「Do you need my MSP card?」
(MSPカードは必要ですか?)
検査前の注意点(絶食・服装など)
検査の種類によっては、事前に絶食(Fasting)が必要な場合があります。血糖値やコレステロールを測る検査では、検査前8〜12時間の絶食 が求められることが多いため、事前に医師の指示を確認しておきましょう。
ただし、水を飲むことは基本的に許可されています。脱水を防ぐためにも、適度に水を飲んでおくとスムーズに採血ができます。
また、服装にも注意が必要 です。採血は腕の静脈から行うため、袖をまくりやすい服(半袖やゆったりした袖の服) を着ていくと検査がスムーズに進みます。タイトな長袖や厚手のジャケットは、検査の際に脱ぐ必要があるため避けたほうがよいでしょう。
薬を服用している場合は、医師に「絶食中でも服用していいか」 を事前に確認しておくと安心です。
検査の所要時間と待ち時間の目安
LifeLabsの血液検査は、受付から検査終了まで約30分〜1時間程度 かかることが一般的です。ただし、混雑状況や検査の内容によってはさらに時間がかかることもあります。
予約をしている場合は、待ち時間は10〜20分程度で済むことが多い ですが、ウォークインの場合は1時間以上待つことも珍しくありません。特に朝の時間帯や週末は混雑しやすいため、なるべく空いている時間帯(午後や平日)に行くのがおすすめ です。
検査自体は5〜10分程度で終了しますが、採血後に気分が悪くなることもあるため、急いで移動せず、少し休憩できる時間を確保しておくと安心 です。

採血での絶食(FASTING)
絶食(FASTING)とは?
血液検査の前に一定時間食事を控えること を指します。特に血糖値やコレステロール値を測る検査では、食事の影響を受けやすいため、検査結果の正確性を保つために必要とされます。
カナダでは、LifeLabsでの血液検査の際に医師から「FASTINGが必要」と指示されることがあります。通常は8〜12時間の絶食 が求められることが多く、前日の夜から食事を控え、翌朝の検査を受ける流れが一般的です。
空腹時間を作ることで、血糖値や脂質レベルを食事の影響なしに測定できるメリットがあります。何をどのくらいの時間控えるべきかは、検査内容によって異なるため、医師の指示をしっかり確認しましょう。
絶食(FASTING)の注意事項
絶食(FASTING)行う際は、指示された絶食時間を守ることが重要 です。例えば、「8時間FASTING」と指示された場合、検査アポイントメント時間の8時間前から絶食です。
食事だけでなく、砂糖やミルクを含む飲み物も検査結果に影響を与えるため、コーヒーやジュース、牛乳などは避けるべきです。アルコールも検査結果に影響を与えることがあるため、検査前日は控えましょう!
また、過度な運動やストレスも検査結果に影響を及ぼすことがあります。特に血糖値やホルモンに関する検査を受ける場合は、リラックスした状態で検査を受けることが大切です。
水や薬は?
水は基本的に飲んで大丈夫 です。適度に水分補給をしておくことで脱水を防ぎ、採血をスムーズにする効果もあります。ただし、炭酸水やフレーバー付きの水は控え、純粋な水だけを摂取するのが望ましい です。
薬については、FASTING中でも服用が必要なものがあるため、事前に医師に確認することが大切 です。特に、糖尿病の薬や高血圧の薬は、飲むタイミングによって検査結果に影響を与えることがあるため、FASTINGが必要な検査と併せて医師に相談しましょう。
間違って食べてしまった場合は?
高齢者や認知症の方に起こりがちですが、検査があることを忘れて、FASTING中に誤って食べ物や飲み物を口にしてしまった場合、検査結果に影響を与える可能性があるため、正直に報告することが大切 です。
少量の水以外を摂取してしまった場合は、そのまま検査を受けるのではなく、まずLifeLabsや医師に相談しましょう。場合によっては、検査の延期や再スケジュールが必要になることもあります。
また、糖分や脂質を多く含む食べ物を摂取してしまうと、血糖値やコレステロール値が一時的に上昇し、正確な診断ができなくなることがあります。「少しだけなら大丈夫」と思っても、検査の信頼性を保つためには指示に従うことが重要です。
前日の食事で注意すること
FASTING前の食事は、消化の良いものを選び、脂っこい食事を避けることがポイント です。揚げ物やファストフード、糖分の多い食事は、翌朝の検査結果に影響を及ぼす可能性があるため、控えることをおすすめします。
夕食はできるだけ早めに済ませ、高タンパクでバランスの取れた食事を意識 すると、翌朝の空腹感を和らげることができます。例えば、鶏肉や魚、野菜を使ったシンプルな食事が適しています。炭水化物を控えめにし、塩分も控えめにすると、より安定した検査結果が得られるでしょう。
また、カフェインの摂取も控えたほうがよい場合があります。特に夜遅くにコーヒーやお茶を飲むと、睡眠の質が低下し、翌朝の体調に影響する可能性があるため注意しましょう。
LifeLabs の検査結果の確認方法
LifeLabsで検査を受けた後、気になるのが結果の確認方法 です。カナダでは、検査結果は医師から直接受け取るだけでなく、オンラインシステムで自分で確認することも可能 です。また、結果が遅れることもあり、その際の対処法や、日本語で理解する方法、異常があった場合の対応についても知っておくと安心です。
My Care Compass で結果を確認する方法
My Care Compassは、LifeLabsが提供するオンラインサービスで、検査結果をウェブ上で簡単に確認できるシステム です。登録をしておけば、検査結果が出次第、スマートフォンやパソコンからすぐにアクセスできます。
利用するには、まずLifeLabsの公式サイトでMy Care Compassのアカウントを作成 し、個人情報を登録します。検査を受けた後に、結果が準備できると通知が来るので、ログインして確認しましょう。多くの場合、検査結果は数日以内に反映されます が、検査の種類によってはもう少し時間がかかることもあります。
オンラインで結果を確認できるのは便利ですが、数値の意味がわからないこともあります。異常値があった場合でも、すぐに心配せず、まずは医師の説明を受けるようにしましょう。
医師からの説明を受ける流れ
My Care Compassで検査結果を確認できますが、正確な診断を受けるには医師の説明が不可欠 です。一般的に、検査後1週間以内に医師の診察を予約し、結果の詳細を聞く流れになります。
クリニックによっては、結果に問題がなければ特に連絡がない場合もあります。しかし、異常が見つかった場合は、医師から連絡があり、追加検査や治療方針について話し合うことになります。気になる点がある場合は、結果を確認した後にクリニックへ問い合わせをするとよいでしょう。
医師との面談の際には、検査結果の重要な数値や、どのような影響があるのかを詳しく聞く ようにすると、より安心できます。事前に質問をメモしておくと、スムーズに説明を受けられるでしょう。
検査結果が遅い場合の対処法
通常、血液検査の結果は数日以内に反映されることが多い ですが、場合によっては1週間以上かかることもあります。特に、特殊な検査や、医師の確認が必要な場合は時間がかかることがあります。
もし、予定よりも遅れている場合は、まず My Care Compass で進捗を確認し、それでも結果が表示されていない場合は、LifeLabs またはかかりつけのクリニックに問い合わせるのがよいでしょう。
また、繁忙期や祝日が絡むと、通常よりも処理に時間がかかることがあります。検査後、急ぎで結果を知りたい場合は、検査を受ける際に「なるべく早く結果が欲しい」と伝えておく と、優先的に対応してもらえることもあります。

2025年はLife Labs のストライキの影響で、結果時間やアポイントにも一部影響がでました。
結果を日本語で理解する方法
英語の検査結果を読むのが難しいと感じる場合、いくつかの方法で日本語で理解することができます。まず、オンライン翻訳ツールを活用 すると、基本的な用語は理解しやすくなります。ただし、医療用語の正確な解釈が必要な場合は、誤解を避けるためにも専門家に相談することが重要です。
医師に質問するときは、簡単な英語フレーズを準備しておくとスムーズにやり取りができます。例えば、「Could you explain my blood test results in simple terms?(血液検査の結果を簡単に説明していただけますか?)」と伝えるだけでも、医師はより分かりやすく説明してくれるでしょう。
検査結果に異常があった場合の対応策
検査結果に異常があった場合は、まず冷静に医師の指示を確認することが大切 です。異常値が出ても、すぐに深刻な問題があるわけではなく、一時的な数値の変動であることもあります。
例えば、血糖値が高く出た場合、前日に食べたものが影響していることがあります。また、ストレスや運動不足、脱水なども血液検査の数値に影響を与えるため、1回の結果だけで結論を出すのは早計 です。
医師が追加の検査を勧める場合は、それに従い、さらに詳しい診断を受けることが重要です。必要に応じて食生活の改善や運動のアドバイスを受け、定期的に検査を受けることで健康状態を把握できます。
また、生活習慣の見直しが必要な場合は、無理なく実行できる範囲から始めるとよいでしょう。特に、コレステロールや血糖値に関連する異常があった場合は、食事の内容や運動習慣を改善するだけで、大きな違いが出ることもあります。
Life Labs の検査費用と保険適用について
カナダで医療を受ける際に気になるのが、検査費用と保険の適用範囲 です。ブリティッシュコロンビア州(BC州)では、公的医療保険である MSP(Medical Services Plan) に加入している場合、一部の検査費用がカバーされます。しかし、すべての検査が無料というわけではなく、自己負担が発生するケースもあるため、事前に費用について把握しておくことが大切です。
MSP でカバーされる検査
MSPに加入していると、医師が必要と判断した検査の多くが無料で受けられます。例えば、一般的な血液検査(CBC)、血糖値検査、コレステロール検査、腎機能や肝機能のチェックなどは、MSPの適用対象になることが多いです。
ただし、重要なのは 「医師の指示があることが前提」 という点です。自分で希望する検査(例えば、健康診断目的での血液検査や、特定の疾患を疑って自発的に受ける検査)については、MSPが適用されず、自費負担となる場合があります。
また、MSPでカバーされる範囲は定期的に見直されており、以前は適用対象だった検査でも、現在は自己負担になるケースもあるため、受診前にクリニックやLifeLabsに確認するのが確実です。
自費負担時の検査費用
MSPの適用外となる場合、LifeLabsでの検査費用は自己負担になります。血液検査の費用は検査内容によって異なりますが、一般的な検査では $50〜$150程度 が相場です。例えば、コレステロール検査や血糖値検査単体では$50前後ですが、複数の項目を組み合わせると$100を超えることもあります。
また、遺伝子検査や特定の感染症検査などは $200以上かかることもあり、思った以上に費用が高額になるケースもあります。特に、健康診断目的での血液検査や、ビザ・就労許可証の申請に必要な検査は、MSPではカバーされないことが多いため、事前に費用を確認しておくことが重要 です。
領収書の取得方法と税金控除
MSP適用外の検査を受けた場合、支払い時に必ず領収書をもらっておく ことが大切です。領収書は、会社の健康保険に請求する際や、確定申告で医療費控除を申請する際に必要 になるからです。
LifeLabsで支払いをすると、通常はその場で領収書を発行してもらえます。オンライン決済をした場合でも、My Care Compass のアカウントから領収書をダウンロードできるので、忘れずに保管しておきましょう。
カナダでは、年間の医療費が一定額を超えると、確定申告で医療費控除の対象になる 可能性があります。医療費控除を受けるには、1年間の自己負担額を集計し、税務申告時に提出する必要があります。控除対象となるかどうかは、税理士や会計士に相談するのも一つの方法です。

GTT検査、体験レポート
GTT検査(Glucose Tolerance Test)は、糖尿病の診断や血糖値のコントロールを確認するために行われる重要な検査 です。特に妊娠糖尿病の検査としても一般的で、妊婦健診の一環として指示されることもあります。カナダではLifeLabsなどの検査機関で受けることができ、通常の血液検査とは異なり、長時間にわたる検査 となるのが特徴です。ここでは、GTT検査の内容や流れ、待ち時間の過ごし方について解説します。

筆者が受けた検査なので、せっかくだから体験をシェアします!(2025年某日)
GTT検査とは?
GTT(Glucose Tolerance Test)は、ブドウ糖負荷試験 とも呼ばれ、血糖値の変化を測定する検査です。血糖値が正常に調節されているかを確認し、糖尿病や妊娠糖尿病の診断に使われます。
通常、絶食状態で検査を開始し、甘いブドウ糖の液体(下記の画像参照)を5分以内で飲み干した後、一定時間ごとに血液を採取して血糖値の推移を測る という方法で行われます。血糖値が一定時間内に適切に下がらなかった場合、糖尿病や耐糖能異常(血糖値が正常範囲に戻るのが遅い状態)が疑われます。
GTT検査は、通常の血液検査とは異なり、2時間〜3時間程度の待機時間が必要 になります。検査の間に飲食はできず、指定された時間ごとに採血が行われるため、じっと待つ時間が長くなるのが特徴 です。
検査の流れ
GTT検査は、事前に医師の指示を受け、予約を取って受けるのが一般的 です。当日は、12時間以上の絶食をしてからLifeLabsへ行き、以下の流れで検査が進みます。
まず、最初の血液採取を行い、空腹時の血糖値を測定 します。その後、ブドウ糖を溶かした甘い液体(グルコース溶液)を飲みます。この液体はかなり甘いため、飲みにくいと感じることもありますが、短時間(5分)で飲み切る必要があります。
ブドウ糖を摂取した後、検査によって30分、1時間、2時間と時間を区切って血液採取を行い、血糖値の変化を記録 します。場合によっては、3時間後にも追加の採血を行うことがあります。検査中は基本的に待合室で待機し、飲食は禁止されているため、空腹感との戦いになることも あります。
検査が終わると、通常はそのまま帰宅できますが、空腹の状態が長く続くため、検査後は軽食を準備しておくとよいでしょう!

ブドウ糖の液体は好みですが、隣にいた妊婦さんは吐きそうになりながら飲んでいました。常温と冷たくしたやつが選べ、筆者は後者を選び一気に飲みました。空腹に甘い液体は、きつかったです(苦笑)
2時間待つ工夫
GTT検査では、採血の合間に2時間以上の待ち時間が発生する ため、事前にどのように過ごすか考えておくと、退屈せずに済みます。
まず、スマートフォンやタブレットを持参し、動画や電子書籍を楽しむ のがおすすめです。待合室での長時間待機は退屈しやすいため、事前に映画やドラマをダウンロードしておくと、あっという間に時間が過ぎます。
また、音楽やポッドキャストを聴くのもよい方法 です。特に、リラックスできる音楽や興味のあるトピックのポッドキャストを用意しておくと、待ち時間を有意義に過ごせます。
眠ったり、体を動かすことはできませんが、ストレッチや深呼吸をして体をリラックスさせる ことも大切です。長時間同じ姿勢で座っていると、体がこわばることがあるので、時々ゆっくりと腕や首を回してリラックスしましょう。
また、検査後にすぐに食事をとるために、軽食や水を持参しておくと安心 です。ブドウ糖を摂取した後は血糖値が変動するため、検査終了後に急に低血糖のような症状を感じることがあるため、すぐに食べられるものを準備しておくとよいでしょう。
英語が苦手な方のための Life Labs 利用ガイド
カナダで血液検査を受ける際、「英語が苦手でも大丈夫?」と不安に感じる方は多いでしょう。特に、医療機関では専門的な言葉が使われるため、スムーズに受付や検査を進められるか心配になるものです。LifeLabsでは、基本的に英語での対応となりますが、事前に準備をしておけば問題なく受診できます。
英語が話せなくても大丈夫?受付での対応方法
LifeLabsでは、基本的に英語での対応になりますが、事前に必要な書類を準備し、シンプルなフレーズを使えば問題なく受付を済ませることができます。
まず、受付では名前と予約の有無を聞かれるため、受付スタッフに予約をしていることを伝えましょう。英語が苦手でも、紙に「I have an appointment for a blood test. My name is 〇〇.」と書いて持っていくと、スムーズに伝えることができます。予約なしで訪れた場合は、「Can I take a walk-in blood test today?」と聞くと、受付のスタッフが対応してくれます。
また、検査指示書(Requisition Form)と健康保険証(MSPカード)を手渡せば、それだけで受付が進む場合も多い です。英語が苦手なことを伝えたい場合は、「I don’t speak English well. Please speak slowly.」と言えば、ゆっくり話してくれることが多いです。

受付では、フルネーム、生年月日、住所、ファミリードクターの名前、最後に食事をした時間 などが、基本の質問ですよ!
家族や友人に同行をお願いするコツ
英語でのやり取りに自信がない場合は、家族や友人に同行をお願いするのも良い方法 です。付き添いの人が英語を話せる場合、受付や検査の流れをサポートしてもらえるため、安心して受診できます。
同行をお願いする際は、事前に予約の時間や場所を伝え、どのようなサポートをしてほしいかを明確に伝えておくとスムーズです。また、LifeLabsの受付は基本的にシンプルな手続きなので、同行者には受付と結果確認のサポートをお願いし、検査中は待合室で待ってもらう流れになることが多い です。
貼り紙は、他の言語や画像も貼ってあるので親切です。下記は、トイレの中にある採尿したボトルを置く場所。
採血中の英会話フレーズ例
"Do you have a preferred arm for the blood draw?"
(採血する腕の希望はありますか?)
"Please roll up your sleeve."
(袖をまくってください。)
"Make a fist, please."
(拳を握ってください。)
"Try to relax your arm."
(腕の力を抜いてください。) etc.
"That hurts a little."
(少し痛いです。)
"I feel lightheaded."
(少しふらふらします。)
"I think I need to lie down for a moment."
(少し横になったほうがいいかもしれません。)
"I feel a bit dizzy. Can I sit for a while?"
(少しめまいがします。しばらく座ってもいいですか?)
"My bleeding hasn’t stopped."
(血が止まりません。)
まとめ|カナダの検査機関 Life Labs の利用方法と血液検査の流れ
カナダでは、血液検査を受ける際にLifeLabsのような検査機関を利用するのが一般的です。医師の診察後、検査が必要と判断されると検査指示書(Requisition)を受け取り、別途 LifeLabsで採血を行います。
検査をスムーズに受けるには、オンラインで事前予約をするのが基本です。予約なしでも受診可能ですが、待ち時間が長くなることが多いため、余裕を持って行く必要があります。検査当日は、医師の指示書・健康保険証(MSPカード)・写真付き身分証明書を持参し、受付で提示するだけで手続きが完了します。
結果は、LifeLabsのオンラインサービス(MyCareCompass) で確認できます。異常値がある場合は、医師の説明を受けることが推奨されます。MSPに加入していれば、多くの検査は無料ですが、健康診断や特殊な検査は自己負担になることがあるため、事前に確認が必要です。
英語に不安がある場合は、簡単なフレーズを準備したり、翻訳アプリを活用する と安心です。カナダの医療システムに慣れて、必要な検査をスムーズに受けられるように準備しましょう。詳細情報は、LifeLabs公式サイト を参考にしてください。

