こんにちは、カナダの高齢者ケアホームで介護士(Resident Assistant)として働いているTofu【@eigodekaigo】です。
FOOD SAFE (Level 1)って聞いたことありますか?カナダの食品安全教育ってどんなもの?高齢者施設やレストランなどのフード業界での食事提供にどう役立つの?
そんなあなたの疑問や悩みを解決します。カナダ発のFOOD SAFE (Level 1)プログラムは、食品の取り扱いから衛生管理まで、あらゆる角度から食品安全を学ぶことができる素晴らしいプログラムです。特に、高齢者施設での食事提供には欠かせない知識が詰まっています。
カナダの介護プログラム(Health Care Assistant) の入学必要条件として、BC Food Safe Certificate Level 1 が含まれています。
この資格、以前は有効期限はもうけられていなかったのですが、現在は5年の有効期限がもうけられ、筆者の修了証書は期限切れになっていました。今回新規で再取得してみましたので、そのコースの内容をシェアさせていただきます。
筆者は完全に修了証書の有効期限が切れていたので、新規扱いでの受講だったのですが、現在のお持ちの証明書の有効期限が切れる前なら、もっとシンプルで授業料も安く受講する更新用のコース( FOODSAFE Level 1 Refresher )があります。有効期限が切れる前に、更新が必要なお知らせは特にないようなので、うっかり資格が期限切れにならないように、きちんと自己管理をしておきましょう!
介護職に限らず、カナダBC州でレストランやカフェなどフード業界の仕事を探している方にも役立つ資格になりますので、情報がお役に立てれば嬉しいです。この記事を読んで、食品安全のプロフェッショナルへの第一歩を踏みだしましょう!
"All Food Safe Level 1 certificates issued since July 30, 2013 are valid for 5 years and the expiry date is indicated on your certificate. " (2023年5月現在)
"2013 年 7 月 30 日以降に発行されたすべてのFOOD SAFE (Level 1) 修了証書は 5 年間有効であり、有効期限は修了証書に記載されています"
筆者は 、団体申し込みの"グループトレーニング枠" で受講しました。
個人の申込みの授業スタイルは、①対面クラスと②オンラインクラスがもうけられています。
FOOD SAFE (Level 1) は、どんな資格?
Food Safe (Level 1) は、飲食店などで食品を取り扱う人が、食品衛生などの知識を有していることを証明する資格です。コースで学ぶ内容には、食中毒、食品の受け取りと保管、食品の準備、配膳、清掃と消毒が含まれ、飲食店で働く上で知っておくべき、とても重要な知識です。
介護士にも、この資格が求められるのは、ホームサポート(訪問介護)などでの食事の仕度が含まれるからです。筆者のような高齢者施設で働くスタッフも、ダイニングルームで飲み物をだしたり、体調が悪い人のお食事を部屋に運んだりなどのサポートタスクがありますので、資格を所有していた方が知識として仕事に役立ちます。
ワーキングホリデーの人や留学生が飲食業でのパートタイムの仕事を探す際にも、この資格を取得しておくと、レジュメや面接時にBC州での食品の扱いを知っているとアピール出来るので、是非おすすめです!
FOOD SAFE (Level 1) : クック、サーバー、ディッシュウォッシャー、デリ(惣菜)スタッフなどが対象。店のオーナーはもちろん、オーナー不在時でも、この資格を持っている従業員が最低1人出勤している必要がある。
FOOD SAFE (Level 2) : Level 1 を取得した店のオーナー、マネージャー、キッチンマネージャー、エグゼクティブシェフを対象としています。
FOOD SAFE (Level 1) のテスト内容
みなさんが気になる実際のテスト内容を、先に紹介しましょう!
テスト内容
形式:4つの回答から選ぶ選択形式
問題数:50問
試験時間:60分
合格点:70%以上 (35/50問以上)
試験会場によっては、"日本語"を選べます。ただ授業は英語だし、不自然な日本語訳もあるので、よっぽど英語に自信がない人以外は、英語で受験した方がよいかと思います。ちなみに筆者は、英語での受験でした。
引っかけ問題もありますが、コースの授業中もインストラクターが「試験に出るよ!」と親切に教えてくれるので、特に言われたページは、しっかり頭に叩き込んでおけば大丈夫だと思います。
試験時間は60分間ですが、早い人は20分未満で教室から退室する人もいました。回答見直しに慎重タイプの筆者でも、40分前後でインストラクターに解答を提出しました。
その場でインストラクターが採点してくれます。筆者の間違いは、2問だったようです。問題・解答用紙はもらえないので、何を間違えたかは分からないままですが、とりあえずテストに合格して一安心!正式な修了証明書は、後日郵送されます。
FOOD SAFE (Level 1) 申し込み方法
今回は、"Take Level 1 in a classroom( 対面クラス )"の申込方法で見ていきましょう!
FOOD SAFE のサイトにアクセス
コース受講会場選択
Course Search のページに移動したら、”FOOD SAFE Level 1″ を選択します。自分が受講したい地域(会場)を選び、そこから自分の受講可能な日付を選んでいきます。料金も主催組織によって異なりますので、しっかり情報をチェックしておきましょう!1日のコースで、カナダドル80~100くらいです(2023年5月現在)
コースの詳細確認
受講可能な日付に移動すると、当日のインストラクターの名前、日付、場所、時間が分かりますので、しっかり再確認します。
確認後、Contactに記載されているURLをクリックして、コースを主催する組織のページに移動します。
コースを主催する組織のページで申し込み
移動したページで、再度自分が受講したい日にちを見つけ、申し込みます。
※主催組織はいくつかあるので、くれぐれも開催場所・日時を間違えないようにしましょう
個人情報を入力、入力確認画面に進んでから、授業料の支払です。支払いも、クレジットカード、デビットカード、ペイパルなどの方法があります。
支払いが済んだら、予約は完了です!
" Language of Exam " は、前述したように、テストの言語が選べる場合もあります。
FOOD SAFE (Level 1) の授業内容
上記のテキスト1冊が配布されます。UNIT9で構成され、ページ数は100ページ、イラストが多いので、読むボリュームは圧倒されるほどではありません。
インストラクターが、テストにでるポイントをUNITごとに教えてくれたので、そこを重点に私は記憶していきました。UNITごとに、短い動画も見せてくれるので、イメージが沸きやすかったです。
日本人は義務教育の過程の家庭科で食品衛生面も学習するし、それほど授業内容は高度ではないと思います。ただ英語の語彙に慣れていないと、50問の質問を読んで理解し、解答していくのが難しいかもしれません。
不安な人は、コースを申し込んだら、受講前に" FOOD SAFE (Level 1) "でネット検索すれば、それ関連の英語のクイズがたくさん出てきますので、傾向を知っておくと良いでしょう。
" Three causes of food contamination "
食べ物が汚染される3つの要素はなんでしょう?
- Chemical (化学的) : 洗剤や殺虫剤などの混入
- Physical (物理的) : ガラス、木、髪、絆創膏などの混入
- Biological (生物的) : 病気の従業員からなどの汚染物質の混入
5つの病原体と特徴、覚えてね!
【5つの病原体 】
- Bacteria (バクテリア)
- Viruses (ウイルス)
- Parasites (寄生虫)
- Protozoa (原生動物)
- Fungi (真菌)
バクテリアが成長する要因
FATTON ってなに?
【バクテリアが成長する要因】
- F Food (食べ物)
- A Acid (酸)
- T Temperature (温度)
- T Time (時間)
- O Oxygen (酸素)
- M Moisture (水分)
" バクテリアの成長温度 "関連はテストにいっぱい出るから、
全部覚えてしまって間違いないです!
まとめ|FOOD SAFE (Level 1)
FOOD SAFE(Level 1)は、カナダの飲食業界での食品の安全に関する基礎的な知識を証明する資格です。資格取得のためには専門講習を受け、試験に合格する必要があります。この資格は5年間有効で、期限が近づくと再試験や新たな講習を受けることで更新が可能です。
特に、食品の安全に関する知識を求められる職種での就職や昇進のチャンスを増やすため、この資格の取得が強く推奨されます。資格を持つことで雇用者や周囲からの信頼を得ることができ、プロフェッショナルとしての価値を高めることができます。
これからカナダで介護士のコースを取る人は必須ですし、ワーホリの人、留学生の人も取得すれば、今後の就職活動で必ず有利になるはずです。北米で英語以外の資格、FOOD SAFE (Level 1) は是非チャレンジしてみましょう!