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【カナダ医療】介護士が教える乳がん検診の受け方

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 はじめまして、カナダの高齢者ケアホームで介護士(Resident Assistant)として働いているTofu【@eigodekaigo】です。X(旧Twitter)とInstagram、noteでは、日々の気づきやカナダの暮らしとヘルスケアに役立つ情報を発信しています。もしよろしければ、ぜひフォローして、保存していただけると嬉しいです!(プロフィールリンク参照)

 カナダで乳がん検診って、どうやって受けるの?英語が不安で、予約も難しそう…。そんなふうに感じていませんか。特に家族介護や子育てをしていると、自分の体のことは後回しになりがちです。でも実は、カナダの乳がん検診はとてもシンプルで、初めてでも安心して受けられる仕組みがあります。

 10年以上カナダで介護士として働いてきた私の経験も交えながら、初心者でも迷わない流れをやさしく解説します。読み終える頃には、「これならできそう」と思えるはずです。

Tofu

カナダの乳がん検診は州ごとに運営されていますが、基本的な仕組みは全国的に似ており、年齢や予約方法などの細かいルールが州によって異なります。

本記事はBC州の一般的な情報提供を目的としており、最新情報の確認や個別の判断については、お住まいの医療従事者へご相談ください。

カナダで乳がん検診とは?

カナダの乳がん検診(Breast Screening)の仕組み

 カナダの乳がん検診は、症状のない人を対象に行う「スクリーニング」です。BC州では政府が運営しており、対象となる方は基本的に無料で受けることができます。

 40歳以上になるとリマインドレターが届き、タイミングを逃さず検診を受けられる仕組みになっています。予約も専用の検診センターで完結するため、日本のように病院を一つひとつ探す必要がありません。

 こうした流れがあらかじめ整っていることで、「いつ受ければいいのか分からない」「予約が面倒」というハードルがぐっと下がり、忙しい方でも無理なく続けやすいのが特徴です。

Tofu

女性の約8人に1人が、生涯のうちに乳がんを発症するといわれています。ご自身の健康習慣のひとつとして、定期検診を取り入れていきましょう!

無料で受けられる理由とBC州の制度

 この検診はBC州政府が資金を出しており、BC Cancer が運営しています。早期発見により医療費を抑えられるため、公的プログラムとして提供されています。つまり「予防に投資する医療」です。カナダ医療の考え方がよく表れている部分でもあります。

BC Cancer とは?

 ブリティッシュコロンビア州が運営する「がん専門の公的医療機関」です。乳がん検診を含め、がんの検診・診断・治療・研究までを一括して担っており、州全体で統一された基準のもと運営されています。

 今回ご紹介している乳がん検診(Breast Screening Program)も、このBC Cancerが提供している公的プログラムのひとつです。そのため、対象となる方は基本的に無料で受けることができ、安心して利用できる仕組みになっています。

なぜ40歳から?検診の対象と考え方

 40歳以降は乳がんのリスクが上がるため、定期検診が推奨されています。症状がなくても受けるのがポイントです。違和感が出てからではなく、「何もないうちに確認する」のがスクリーニングの役割です。

カナダで乳がん検診を受ける流れ(体験談)

検診センターの探し方と予約方法

 リマインドレターのコードでオンライン予約、または電話予約が可能です。初回は直接センターに電話でもOK。BC Services Card (Care Card)と、かかりつけ医の名前が必要です。 

電話で予約する場合

電話での予約は、以下の時間帯で受け付けています。

・月〜金:8:00〜17:30
・土曜日:8:30〜16:30

電話番号:1-800-663-9203

※1-800番号が利用できない場合は、以下へおかけください
604-877-6187

当日の流れと所要時間

 当日は受付でBC Services Card (Care Card)を提示してチェックイン後、上半身の服を脱いでホスピタルガウンに着替え、マンモグラフィ検査を受けます。全体の所要時間は約30分程度で、検査自体は数分で終わることがほとんどです。

Tofu

筆者も12時の予約で、11時45分に受付を済まし、12時ちょっと過ぎには検査が終わり、とてもスムーズでした。

 女性の検査技師が、身長・体重の測定質問し、問診票に記録します。あわせて、乳房の健康に関するいくつかの質問があります。

撮影の準備

 ホスピタルガウンを脱いで上半身裸になり、専用のX線装置に乳房を置きます。プラスチックの板でゆっくりと挟み、数秒間固定して撮影します。

圧迫(コンプレッション)

 撮影中は、乳房に数秒間圧迫がかかります。これは、乳房の組織を広げて画像をはっきりさせ、動きによるブレを防ぐために必要です。多少の圧迫感や不快感がありますが、通常は10秒以内で終わります。痛みが強い場合は、遠慮せず検査技師に伝えましょう。できるだけ快適に検査できるよう調整してくれます。

画像の確認

 左右それぞれ2枚ずつ、合計4枚の画像を撮影します。検査技師が画像の質を確認し、正確に読影できる状態かチェックします。必要に応じて追加で撮影することもあります。

検査前のポイント

・生理後など胸が敏感でない時期に予約する
・数日前からカフェインを控えると不快感が軽減される場合あり

 当日は、デオドラント、パウダー、クリーム、ローションは使用しないこと。これらに含まれる成分がX線画像に白い影として写り、石灰化(乳がんのサイン)と似て見えることがあります。その結果、再検査になる可能性もあるため、正確な診断のために控える必要があります。

Tofu

香水も控える「無香料環境(scent-free)」が、クリニックは基本なので注意しましょう!

結果はいつ届く?Health Gateway の活用

 検査結果は通常、約3週間ほどと案内されました。正常な結果については郵送されず、Health Gatewayというオンラインサービスで確認する形が主流になっています(2026年4月以降)。

 Health Gatewayに登録しておくと、結果を早く確認できるだけでなく、過去の記録もまとめて管理できるため安心です。もし結果が確認できない場合や不安がある場合は、かかりつけ医や検診センターへ問い合わせることもできます。

 追加の検査が必要な場合は、乳房の特定の部分をより詳しく確認するために再度来院をお願いされることがあります。ただし、これは必ずしもがんが見つかったという意味ではありません。実際には、追加検査を受ける方の95%以上はがんではないとされています。追加の画像検査が必要な場合は、診断施設から直接連絡が入り、検査の予約が案内されます。

次回の乳がん検診について(継続が大切)

 乳がん検診は「一度受けて終わり」ではなく、継続することがとても大切です。研究では、2年ごとに定期的に検診を受けている人は、乳がんによる死亡リスクが約25%減少することが分かっています。

 BC州では、次回の検診時期になるとリマインドレターが送られてくるため、「いつ受ければいいのか分からない」と迷うことはありません。通知が届いたら、そのタイミングで予約を取ることが、安心につながるポイントです。

Tofu

検診を続けることが、乳がん検診で一番大切なことですね!

年齢別でみる乳がん検診の目安

40〜74歳(家族歴あり)
(親・子・兄弟姉妹に乳がんの方がいる)

年1回のマンモグラフィが推奨
・乳がんリスクは約2倍になるといわれています

👉 定期的なチェックがとても重要なグループです

40〜49歳(家族歴なし)

・検診のメリット・デメリットについて医療提供者と相談
・受ける場合は2年に1回

👉 自分に合った選択をすることが大切です

50〜74歳(家族歴なし)

2年に1回のマンモグラフィが推奨

👉 この年代は「検診のメリットが大きい」とされています

75歳以上

・医療提供者と相談して判断
・受ける場合は2〜3年に1回

👉 体調やライフスタイルに合わせた判断がポイント

※ 迷ったら医療提供者に相談が安心です

症状がある場合の対応と注意点

乳房の変化に気づいたら最初にすること

 乳房にしこりや違和感、乳頭からの分泌などの変化に気づいた場合は、できるだけ早くかかりつけ医を受診しましょう。

 カナダでは「気づいたらすぐ相談」が基本です。様子を見るよりも、まず確認することが安心につながります。定期検診とは別に、「自分の変化に気づくこと(breast awareness)」もとても大切なポイントです。

すぐ受診すべき症状一覧

 以下のような症状がある場合は、スクリーニングではなく医療機関への受診が優先とされています。

受診が優先の主な症状

・新しいしこり、硬さ、または乳房の変化
・既存のしこりが大きくなった
・乳房全体のサイズの変化
・乳頭が内側に入り込む(陥没)
・乳頭からの分泌
・皮膚のくぼみや引きつれ
・赤み、腫れ、熱感のある乳房
・脇の下のしこり

スクリーニングとの違い

 通常の乳がん検診(スクリーニング)は、症状のない人を対象に行われます。一方で、しこりや分泌などの症状がある場合は、スクリーニングではなく「診断(diagnostic)」としての検査が必要になります。そのため、検診の予約を取るのではなく、まずは医療機関を受診し、医療提供者に相談することが正しい流れです。

カナダで乳がん検診まとめ

 カナダの乳がん検診は、政府が運営する仕組みの中で、誰でも安心して受けられるように整えられています。40歳以降はリマインドが届き、予約から検査、結果確認までの流れもシンプルです。

 英語に不安があっても、必要なフレーズは限られており、事前に少し準備するだけで十分対応できます。また、デオドラントの使用制限や服装の工夫など、事前に知っておくことで検査当日の不安も軽減されます。

 一方で、しこりや違和感などの症状がある場合は、スクリーニングではなく診断として医療機関を受診することが大切です。この違いを理解しておくことで、迷わず行動できるようになります。

 家族介護や日々の忙しさの中で、自分の健康は後回しになりがちですが、定期的な検診は自分自身だけでなく、家族の安心にもつながります。カナダの医療は「気づいたら動く」「定期的に確認する」ことを前提に作られています。まずは一度、予約を取ることから始めてみてください。 

Tofu

 本記事は一般的な情報提供を目的としており、内容は変更される可能性があります。最新の情報は公式機関をご確認いただき、個別の症状や不安がある場合は必ず医療従事者へご相談ください。

知っておくと安心な英語

基本単語

mammogram(マンモグラム)=乳がん検診
screening(スクリーニング)=定期検診
appointment(アポイントメント)=予約
clinic(クリニック)=診療所
primary care provider=かかりつけ医
lump(しこり)
discharge(分泌)

検査中によく聞く指示

Please hold your breath(息を止めてください)
Turn this way(こちらを向いてください)
Hold this bar(このバーを握ってください)
Don’t move(動かないでください)
Relax your shoulders(肩の力を抜いてください)

検査前の準備で使われる表現

Change into this gown(このガウンに着替えてください)
Remove your top(上半身の服を脱いでください)
Take your valuables with you(貴重品は持ってください)
Please come to the exam room(検査室へ来てください)

予約や受付で使える基本フレーズ

I’d like to book a mammogram(乳がん検診を予約したいです)
I have an appointment(予約しています)
This is my first mammogram(初めてです)
I received a reminder letter(リマインドレターを受け取りました)

症状を伝えるときの表現

I found a lump in my breast(しこりがあります)
I have nipple discharge(分泌があります)
I have pain here(ここが痛いです)
I’m not sure(よく分かりません)

英語が不安な時は、次の一言だけでも十分

Could you speak slowly?(ゆっくり話してもらえますか)
Could you repeat that?(もう一度お願いします)
Could you write it down?(書いてもらえますか)
English is not my first language(英語が第一言語ではありません)

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